Mariaファミリー




11/12/**記
Mariaファミリーの22才になる旦那マイケルは現在シャブで投獄中、今年の10月に逮捕された。

警察が捜しているのを察知して今年8月頃から田舎に隠れていたが本人はほとぼりが冷めたと勘違いして戻ってきた、っと言うより戻って来ざるを得なかった、やっぱり田舎では食べていけないのである、でもなぜこんな危ない所に戻ってきたのか?もっとつかまる心配の無い他の場所で暮らせば良いものを・・・気の弱いマイケルは兄弟達の傍でないと何も出来ないのである、そして戻ってきて3日目に捕まったと言う、チョット早過ぎるのは誰かのタレコミの噂もある、保釈金は60,000ペソだと言うが借りた50ペソが何日経っても返せない彼らにとっては途方もない大金である、しかしシャブ使用で保釈金が日本円で12万円足らずも安すぎるが、その見返りの懲役4年は長いのか短いのか・・・・。

マイケルの逮捕前の稼ぎはもちろんサイドカーボーイ、この界隈では乱暴者で有名、私もMariaの顔がめちゃめちゃにはれ上がっているのを何度か見た、弱いものいじめはするが、ちょっと強そうなやつには『ヘイコラ』するいやな野郎、シャブをやっては道路に座り込み発泡スチロールを切り刻む変な癖を持つ、子供に食べるものをせがむMariaをうるさいと言ってはぶん殴る、それを注意する自分の親を罵り突き倒す、近所の嫌われ者の筆頭で刑務所に入って苦労していることを心から悲しんでいる者はMariaを含めても一人としていないだろう、それが証拠に刑務所まで面会に行く者などたった一人もいない、さすがにMariaだけは一度だけ逮捕された翌日会いに行っている。

そんな嫌われ男の究極の出来事が今年の3月頃起きた。
私の店にカメラ好きの50才そこそこの男がよく来る、ある時この男とマイケルが店の前で話をしてた、そしてことも有ろうか自分の妻mariaを1,000ペソでカメラ親父に売った、Mariaは仕方なく承諾したが、これにはマイケルの親戚中が怒った、マイケルの親までもMariaに離婚を勧めた、そして最低男はその金で又シャブを買った。

そんなマイケルの帰りをMariaは生まれたばかりの子供マイケルJrのほかにもう直ぐ5才なにるマークと3才のジャン、男3人の子供を抱えて待つと言う、最初の子を身ごもったのは15才の時だそうだ、それから計算するとまだ20才か21才のはずである。
しかしマイケルが出所して来るのを待つ意外に実際のところ術が無いのである、マイケルと別れたとしても親子4人を面倒を見てくれる相手などいない、ただその日から路頭に迷うだけなのは火を見るより明らかである、夫の帰りを待つとすると、マイケルの兄弟達が毎日の糧を足りないながらも恵んでくれる、3人の子供がいる今は自分で働く事も出来ないし、出来たとしても働き口を探すのは小学校も卒業して無いMariaにはほとんど絶望的である、田舎に帰ってもただ口が増えるだけで邪魔者扱いにされるのが落ち、

それではマイケルが出所してきたらどうなるか?多分現在と50歩100歩、それならいっそ刑務所にいてくれた方が殴られないだけましか?・・・。