腐ったヒラメ




11/12/**記
今日も又フィリピンのいやな所を見せ付けられた、っと言うとたまに出っくわす出来事の様に聞こえるかも知れないが・・・、所がドッコイ実は『のべつ幕無し』(http://gogen-allguide.com/no/nobetsu.html)状態なのである、だから『今日も又』なのである。

看板の字はBACLARAN地区BALANGAY局とでも訳すのか?下に小さくPARANAQUE市と書いてある。

今日の午後バランガイへ私直々にサインをしに行った、しかし今日は祭日だった、今でもこの国の祭日は分からない、イヤ分かろうともしない程興味が無い、だからこういう時に損をする。 勿論バランガイは閉まっていた、当然バランガイが祭日を忘れる訳がないからである、バランガイとは日本で言う区役所みたいな所(例えれば日本の大田区役所の50分の1位の規模だと思って大丈夫)しかしバランガイで組織した素人自衛隊(警官ではない)も数十人いるし、ISUZUの緑色の消防車も保健所らしき建物も有る。


なぜ私がそんな所へ直々にサインをしに行ったかは別の機会で話す、イヤ話さずにはいられ無い、絶対に聞いていただく、悲しい物語なのである、ある男に弱みを握られ脅迫され16万円持って行かれた、いつかきっとお話します。
バランガイが閉まっているので仕方がなしに買い物をして帰る事にした、っと言っても毎日来るマーケットの裏にバランガイはある、もしサインをして目的が達成していてもやっぱり買い物に来るだろうが・・・。 八百屋、魚屋、肉屋、米屋・・・何でも揃っている、しかし日本人の奥さん連中が見たら絶対に何も買えないであろう所か目をそむけるであろうと思える位にマーケットの中は不衛生極まりなく見える、いや事実不衛生極まりない、しかし私は毎日ここで買い物をし数十年間ほとんど病気もしないで生き続けている、っという事は案外衛生的なのかな〜〜・・・?ナ、訳は決ッして無い、根っから底から100%不衛生そのもの、でも何で私は病気しないんだ?。

入り口から奥に進み奥から3間手前の魚屋でヒラメを見つけた、行き付けの魚屋である、こちらではダパという名でカレイといっしょの値段で売っている、日本だったら3倍はヒラメが高い、しかし日本人でも見分けが付かない人がいる位、ましてや此処フィリピンではヒラメとカレイの区別の付く人を探し出したら懸賞金ものである、前にも書いた事があるが彼らの舌は物をしゃべるのには必要だが味の良し悪しや判別ができるほど精巧には出来ていない、それが証拠となる研究実験をした事がある、カレイもヒラメも全く同じ調理法で2種類料理した、塩焼きと煮付け、私の期待を裏切って食い比べれば違いが分かる奴も居るかも知れないと心配しながら、12~13人に試し食いをさせて見た、当然の事の様に私の期待は裏切られず、違いが分かる人は一人も居なかった、もっとも違いに気付いている人間はフィリピン全人口の100万分の1もいないと断言できる位なのだが・・・。

それは兎も角私はヒラメを見つけた、この時ふと思った、いつもなら私が見つける前に私のダパ好きをよく知っている店の親父から『良いダパが入ったよ』っと声を掛けるはずなのに・・・・? 歳は40前後、175センチ位のチョッと男前の魚屋の親父の『生きが良い』との言葉を信じて買うことにした、ハカリに乗せてみると2kgチョイ、1kg200ペソだと言うのを400ペソに負けさせて切り身にしてもらう、それを持って帰ってきた、2kgは結構デカイ、毎日食っても1週間は有る、切り身Tっ個は今日塩焼きで食って・・・・と思ってヒラメをつまんだ時にプ〜ンといやな匂い、ヒラメは新鮮どころか腐っている、そこでさっき親父がなぜ私に声を掛けなかったのかが解った。

急いで魚屋へ取って返し、途中顔見知りの玉子屋の親父に匂いをかがせた所顔をしかめた、『どこで買ったんだ?』っと言う親父の言葉には生返事をして、マーケットの中に有る当の魚屋へ行き親父に『これが親父の言う新鮮なダパか?匂いをかいで見ろ!』ッと言ってヒラメを渡した、案の定親父は『ぜんぜん匂い等しない、気のせいだろう、新鮮そのものだ』との答え、勿論そう答える以外ないだろうと想像していた、隣のヤッパリこいつも魚屋で同僚のデブい奴も『匂いはしない』と小声で親父の味方する、当たりメエダ、大声じゃ嘘つきにくいや、私は『こんな腐った魚は俺には食えないから親父にやる、自分で食ってみな』っとだけ言ってヒラメを放り付けて帰ってきた。

これが精一杯の態度、あまりやり過ぎると喧嘩になる、たった一人の日本人どんなに私が正しくても負けるに決まってる。 こんな事は初めてではない所かそこら辺に転がっている様な事で珍しい事ではない、日本では絶対考えられない事であるが。
しばらくこの市場にはこない事にした。