悪の手口全部教えます。!!
ケース1 友人の体験談

 JL-741でマニラ空港に着いたのは現地時間の午後2時頃だった。
荷物検査を終え外に出た、
突き当りの左右に分かれるスロープを左に下りた(写真上左)。
 
その下当たり(写真上右)で待っていれば迎えが来る筈であった。
 未だ来ていない迎えを心細く待っていると、後ろから声
「シャチョさん、シャチョさん、クルマアル?」
振り向くと男がフェンスの外(写真右上)から呼んでいる。
 
無視するのも悪いと思い「迎えが来るけど未だなんだ、
でももうすぐ来るはずだから」
 「ワタシ クルマ アル、ドコマデ イク?」
 「いらない、大丈夫だから」
 「ヤスイ ホント 100ペソ OK」・・・・。 

 そんな事をほんの2分も話していた、
そしてやっと来た迎えの車から彼女の声、
振り向くと手を振っている。
 気が付いたのはその時で有る、
 最初は何かの間違えだと思った。
 
あれ?おかしいな?僕の荷物何処行ったんだろう?
カートごと無いので有る、
 やっと何が有ったか分かった時にはもう如何する事も出来なかった。
 さっき話しかけて来た男とグルだったのだ、
男を捜したが居るわけが無い。
 すぐそばに居たポリスに見なかったかと聞いてみたが、
それも無駄な事である。
ケース2 友人の体験談

他の二人は初めてだったが、Aはもうフィリピンは6度目で有る、二人とも
Aに任せておけば大丈夫だと安心し切ってた。これから3人はAngelesへ
行くのである。NW001ノースウエスト航空でマニラに着いたのはもう
夜11時を過ぎていた。

これからタクシーでAngelesまで行く、約2時間有れば十分だが昼間だと
4時間以上掛かる事もあるそうだ、そんな事で我々は夜行便を使った。

もう何度もフィリピンに来ているAの提案で今回は迎えを呼ばなかった、
遅い到着だし、以前迎えに来てくれた時に3時間も待ちぼうけさせられて
懲りているのだ、もう道も分かっているし夜中に3時間も空港で待たされ
たらかなわないと思っての事だった。

空港を出て、Aがタクシー会社のカウンターが並んだ所へ行き交渉してる。
「何か今日はやけに高い事を言ってる、いつもなら1,500から2,000ペソは
言われるけど今日は3,000ペソだと言ってる」戻ってきてそう言った。

私は3,000ペソが日本円で幾らか分からないがきっと法外な値段なんだ
ろうと思い黙ってたが、Bが「いいよ、それで、一人1,000ペソならしょうが
ないよ。」と言った。その時さっきタクシーカウンターのところに居た男が
「2,000ペソで行ってくれる車が有る」といって来た。Aが「よし!決めた、
それで行こう!」と言ったので我々もそれに従った。

5泊6日の旅行なので荷物は3人分でも大した事は無いのだが、来た車
はバンのチョット大きめだった、これならゆったり行けるなと思い3人で喜
んでいた。車の前に運転手とさっき話し掛けてきた男、後ろに3人が乗った
が9人乗りのバンはゆったりだった。

1時間チョット走って高速道路を出た、やっとAngeleに到着である、時計は
間も無く1時である。車が左の小さな道に入ったので、「おかしいな?この
道は真っ直ぐでよかったはずだけど?」Aが言った。2人に分かるはずが無
い、たまりかねたAがこっちからも行けるのかと男に尋ねると男はショート
カットしてると言う。

明かりも無く、道もでこぼこで有る、5分も走らないうちに車が止まった、
運転手がオシッコだそうだ。自分もすると言って男も出た、周りは真っ暗で
ある。急にバンの後ろのドアーが開いた、覆面をした男達4人が銃を構えて
いる。英語で、手に持っているものとカバンを置いて表に出ろと言う。
どうする事も出来ない、言われる通りに持ち物をすべて置いて表に出た。
一人が運転席に乗り、他の3人がバンに乗り込んで、あっと言う間に立ち去
ってしまった。

さっきの男も運転手も誰も居ない。3人一緒に今車が来た道を戻って、Aが
見覚えの有る道迄出た。何が起こったかは皆解ってる、誰の責任でもない。
やっと予約して有ったホテル迄たどり着いた我々はほっとした。Aは知り合い
の彼女連絡をして如何すればよいか尋ねていた。私は警察に届けても多分
駄目だろうと諦めていた。
ケース3 他のサイトに有った話

日本人男性3人がマニラの北隣、ブラカンを訪ねた時の話です。
日本人男性のひとりは、日本で知り合ったフィリピン人女性の
実家を訪ねるために来ました。目的は、彼女の実家に家を建
てる約束を果たすことでした。

日本円にして800万円の大金を持ってのことですから、友人
ふたりを伴ってのフィリピンでした。大金を携えてのフィリピン、
誰しも危険を感じます。そこで空港まで出迎えに来ることになっ
ている彼女に、くれぐれも時間に遅れるな、自前の車を持って
来い、誰かボディー・ガードを連れて来い・・・と、何度も念を押
したそうです。
 
マニラ空港に到着した時、約束通り彼女は2人の兄弟を伴って、
出迎えに来ていました。用意されていたバンに乗り込み、マニラ
を素通りしてブラカンへ向かう高速道路に入りました。間もなく
すると、バンの前に1台の車が割り込み、右側に更に1台の車
が並走し、後方にも1台がぴったりと付けたそうです。

前の車が徐々にスピードを落としても、右側から追い越すことも
止まることもできません。不安を感じながら車を仕方なく止めると、
3台の車から数人の男たちが降りてきました。車のドアを開け
させ、大金の入ったバッグを奪って走り去ってしまいました。
 
結局、日本人男性3人はマニラに引き返し、1晩泊まってチケット
を買い直し、翌日日本へ帰って来ました。日本人男性らは、てっ
きり彼女らの企てと判断したようですが、実は彼女の近所に住む
者たちの手引きで行われた犯行ようでした。
娘の恋人が家を買ってくれると、父親が大喜びをして、隣近所に
吹聴して歩いたようです。それを聞いた誰かが、この犯行を企て
たのです。
 
日本人男性は、大金を持っていくことを、彼女に口止めすることを
忘れたようです。否、例え口止めしたところで無意味なことでしょう!
空港での注意事項

客引きの白タクは絶対に乗らない、
危ない奴らの見分け方、
1、 値段が安い、ディスカウントに応じる、
2、 とても親切で、ニコニコしている、
3、 日本語が出来る、上手。

全く知らない所へ連れてって身包みはいでしまいます。
もし運悪く乗ってしまったら、逃げ出すチャンスは有ります。
人通りの多い場所で車から出て逃げる、それまで逃げるそぶり、
疑ったそぶりを絶対にしては成らない、相手に警戒心を与えるような
言動はしない。
逃げる時は突然、勇気を持って、躊躇(ちゅうちょ)無くイッキに行動する。

トランクの荷物は諦める、出来たら車のナンバーを控える。
それといつもそうですが座る席は運転手と反対の後の窓側に限る。
不幸にも逃げるチャンスを逃してしまったら、大人しく身包みはがされる、
抵抗はしない事、腕に自信があっても駄目、ガンにはかなわない。

空港の外では荷物から絶対に目を離さない。
たとえポリスが見ててあげるといっても駄目!!
迎えの車、または空港契約タクシーに乗る時は荷物が全部トランクに収
まるまで座席に乗らない、たとえ向かえの人が居ても、たとえ先に乗りな
さいと言われても。貴重品類、お金、パスポート、チケットは自分の体に着
けて置く、セカンドバッグ、クラッチバッグは駄目。カッコを付けて後で泣き、
何てケースはいっぱい有ります。

どんなにせがまれてもチップはやらない。
一人に上げると次から次と寄ってこられる恐れが有ります。
チップに気を取られ隙がで来た瞬間悲劇が始まります。
金額の大小ではなくチップはやらない、と決めて相手にしない。

出来るだけポーターを使わない。
すぐに顔が覚えられるわけでは有りません、何が有っても分からなくなり
ます。どうしてもポーターを使う時には洋服の色、髪の毛の形等特徴を覚
える。ユニフォームの場合は帽子も同じ場合が有る、その時はズボンか靴
を覚える。顔はその次と考えて置く、荷物に必ず手を掛けて置き絶対に離
れない。

迎えの人が居たなら、そこでポーターは返す、チップは弾んで100ペソ、
少ないともっとよこせと五月蝿いし、いつまでも離れない場合が有る。

記 2001年8月
@ 空港編