目から鱗の飛ばしの秘密 1

1、飛ばしのスウィング、一連の動作

最初に・・・。
ゴルフのレッスン書に限らず、その他のレッスン書やノウハウ物の解説書を書くのは難しいと言われている、それは解説するほとんどが3次元の現象であるにも拘らず、それを紙面を使った2次元で解説しなければならない点にある、
画像や動画を駆使したとしても2次元に変わりは無い、その上尚大きな問題点が3つ有る。

第一は『文章から筆者の言いたい事の真意を、筆者とは感性も感情も違う人が読み取ると言う事はとても難しい事である』、例えばゴルフで言えばプロが解説することを、ほとんどゴルフを経験したことも無い人が読むっと言う事などである。

第二は『万人が読む物で有って万人に合致した物で無い』事、極端な事を言えばAさんにはプラスに成るが、同じ事をBさんがすると返ってマイナスになる場合もない訳では無い。

それに加え筆者側の能力の問題もある、それが第三の問題『紙面で的確な表現や、解り易い表現で解説出来ているか?』っという事の以上3点が上げられる。 私の未熟な文章力で読者にどこまで正しく理解出きて貰えるかはいつも心配な事である、解らない場合や疑問等が有ったなら、遠慮なく直接質問して頂きたい。

さてそれでは本題に入るとしよう。
一般的に飛ばしの3要素と言われている物がる(1)ボールの初速(2)ボールの打ち出し角度(3)ボールのバックスピンですが聞いた事は有ると思うが、どれ一つとっても簡単に習得できる物ではない、特に(1)のボールの初速はヘッドスピードに直結していてこれからヘッドスピードを上げるためのドリルに取り組むのでは先が長すぎる。
そこで考えた、スウィングの考え方でもっと飛ばせる様に成らないだろうか?・・・・

最初に読んで頂きたい、以下は『飛ばしのスウィング、一連の動作』を短く解説したものである

『アドレスではグリップはクラブヘッドの動きを邪魔しないように軽く握る、テイクバックからトップに掛けて右膝は不動のままで『右サイドの壁』を造る、上半身をギリギリまで捻り込み、左肩は顎の下まで来る、その時左腰の回転は45度以上は回らないように頑張る。

ダウンへの切り返しはクラブヘッドがトップの位置に入る直前に左腰のスタートで始まる、その時のクラブと腕で出来たタメ角を保ったまま『レイトヒッティング』の形(トップの形)を崩さずダウンスウィングに入る、左腰をスライドさせながら、左膝で造られた『左サイドの壁』に向かってぶつけて行く、と同時にクラブヘッドの重力と遠心力のパワーで耐え切れなくなった時点でリストターンが始まりクラブヘッドが動き出す。

ここで始めて右腕を一気に伸ばす動きが始まる、タメ角を一気に解くのである、右肩は突っ込まない様
後ろに思い切り引く積もりで頑張る。そして強烈なインパクトをボールに与える、その時点で右ひじは伸びきっていない、頭はフォロースルーを迎えて右肩が顎を押すまでアドレスの位置で不動を保つ、右肩と顎はクラブヘッドの遠心力により一緒にフィニッシュへ向かう。』

何だか良く解らない?言っている事も難しい、大丈夫!これから私が出来るだけ解り易く解説して行きます。

前に記した事が有るが、飛ばすには力は絶対必要だ、それを証拠に、どんなに素晴らしい理に適ったスウィングをする8歳の子供でも、醜いスウィングをする大人には適わない、しかし筋肉隆々、100Kを越す巨漢の男も理に適ったスウィングが出来ないと私にも適わない。

痩せている、枯れてもいるが、これでも現役のツアープロ、普通の人が『あの年で、あの体で、どうしてあそこまで飛ぶの?』位は言わせる事も・・・・、そろそろ出来なくなって来たかも知れないが、言わせた事もつい最近までは有った。

良く練習場でのアマチュア同士の会話で耳にする事がある、『それじゃあ力の入れすぎだよう!もっと力を抜かなきゃあ、だめだよ、力じゃないよ!飛ばすのは!』解った様な事を言っているが、実はちっとも解っちゃいない、『飛ばすのは力です!!マン振りが必要です!!』タイガーウッズのドライバーショットを見た事のない人がもしいたら解らないでしょうが、彼は文字通り『マン振り』です。
だから何でもかんでもマン振りだ!っと言っていると思われると困るので少し解説を。

まずマン振りが出来るスウィングと体力が必要不可欠、振り終わった時よろよろしていたのでは駄目だし、スウィングスピードの上がらないただ力任せのマン振りスウィングをしているのも、駄目な事位は誰でも解る。

ここまで言うと『そうだよ!そんな事解ってるよ!だから苦労してんじゃネエか、今のマンマで飛ばす方法を探してんだよ、今更ジムに行く気もしなし、プロに教えて貰うつもりもネエ!』って人が世の中のゴルファーの中で一番多い様だ。

だからクラブ屋は儲かる、クラブを取っ替えりゃぁ飛ぶっと信じ込んで、いや!無理やり自分自身を信じ込ませて、色々クラブを買い漁る、勿論クラブによって飛ぶ、飛ばないは有るのも事実だからその方法が駄目とは言えないが、本質的に飛ぶように成ったのでは無い。

例えば飛ぶクラブが見付った、『これでもうアイツに置いて行かれないゾ!』っと言っても、アイツが同じドライバーを買ったら、又置いて行かれてしまう。

そして又クラブ探し、こんな事は自分自身が飛ぶ様になったのでは無い、っと言う事が解らなければ何時までもクラブを追っ掛けなくてはならない。しかし何もしなければ変わる訳が無いし、有る日起きたら飛ぶように成ってた、っと言った話も聞かない。

少しは努力が必要だ、『私は練習が大嫌いだ!練習する位なら寝てる!でもコースだけは回るのが好きだ!』っと言う人はこの先しばらく飛ばして読んで欲しい、どの位飛ばすかと言うと、最後までである、世話が無い。

『じゃあ騙されたと思って少しだけ付き合って見るか』っと言う人は続けて読んでも絶対損しない事は約束する、少なくとも騙しはしない。 今、自分自身が持ち合わせている自分の体力と自分のクラブで、後10Y以上距離を伸ばすには如何したらよいか?がこのコーナーの最大テーマである、しかも余り苦労しないで。である。


まず頭の中だけで考えてみる、『飛ばす』のには何を如何すれば良いのかを。
究極はヘッドスピードを上げる事に尽きる、これに異論が有る人は、その趣旨を論文形式にして私宛にメールで送って頂きたい、それではヘッドスピードをただ上げれば良いか?っと言うとそれが違うのである、試しにドライバーの頭の方を持って思い切り振ってみて欲しい、チャンと正規な持ち方をするより数倍早く振れる、普通なら全く出ないシャフトの風きり音だってビュンビュンだ!でも其のままで打てると思う?

そう、クラブヘッドが付いてないから打てない、それなら想像して欲しい、もし仮に全く重さを感じない程のメチャクチャ軽いヘッドがそれに着いているとしたらどうで有ろう、スウィングスピードは300Y飛ぶだけ出ている、300Y飛ぶかな?。

それではもう一つ想像して欲しい、知恩院の釣鐘は見た事が有ると思うが、もし見た事が無かったら、大晦日NHKで108つの鐘で必ず出て来るから、それを見た後、続きを読むと良く解る、
もし仮に左写真の知恩院の釣鐘を下の写真のすりこ木、(あのゴマをする棒だ)で思いっきり強く叩いたとしよう、勿論正規に釣鐘を打つ時よりも数10倍速いスピードが出るはずだ、どんな音がするであろう?

もう何を言おうとしてるかお解りと思うが、スピードだけでは駄目なので有る、クラブヘッドにはある一定の重量が必要で有る、小さな金槌は振ればスピードが出るが、土に埋める太い杭は打てない、スピードは遅くても重量の有る大きな木槌が必要で有る。

ボールにクラブヘッドが当るインパクトの瞬間の重量はタイガーウッズクラスで1トンを越える、最低でもその重量に負けてはボールは飛ばない、それではどの位の重量が必要か?簡単である、重ければ重いほど良い、ここで又問題だ、重ければスウィングスピードは落ちる、軽ければインパクトの重量に負けちゃう、重さとスピードは反比例する、じゃあどうすりゃ良いんだ?。

ご安心を、この広い世の中、色々研究している人が居る、しかし飽くまでも研究の結果が正しいか正しくないかは解らない、簡単に言うとドライバーの場合、全重量が310g以上でスウィングバランスがD3以上、っと記憶している。
これが一番良いバランスでは無く、この位の重量がないとインパクトの重力に勝てないそうだが、私はそんな単純に割りだされないと思っている、人はそれぞれ体力が違うからだ、兎に角、軽すぎるクラブは駄目な事は解った、これからは軽さのみを追いかける事は避けるべきである。

次に如何すれば今の体力のままヘッドスピードを上げる事が出来るか?である、これも頭の中で想像してみる。

ヘッドスピードを上げれば上げるほどスウィングプレーンの軌道は安定する、自転車の車輪が速く回った方が安定するのと同じ理屈である。さっき述べた様にヘッドスピードを上げるのには力が必要である、但し、どういった力が何処に働けば効率よくヘッドスピードが上がるかを知らないと損をする。

無駄な所に力を分散させては勿体無い、持てる力を効率よく発揮する事でその人の現在の最も早いヘッドスピードが得られる。ゴルフスウィングにおいて、具体的に如何すればヘッドスピードが上がるかをまず想像してみる。

覚えて頂きたい事3つ、『私流の飛ばしの3要素』と言っても差し支えないであろう、さっき出てきたのは『一般的な3要素』かなり抽象的である、これとの違いは『私流の3要素』は具体的である。だからと言って飛ばしの要素は勿論3つだけで全てではないがこれを解っているだけで飛びは違ってくる事を保証する。

第一に『レイトヒッティング』
第二に『左サイドの壁』
第三に『右サイドの壁』
次のページではこの3点の解説をして行く事にする。