目から鱗のバンカーショット!

バンカーショット、苦手な人が多いのには本当にビックリします、バンカーショットはそんなに難しいものでも有りません、むしろアプローチショットより易しいショットです。

私の後輩丸山プロ(私は先輩ですから彼の事を良く知っておりますが、彼が私の事を知っているかどうかは解りません)も言ってました、『狙い所が無かったらバンカーを狙って打つ、難しいラフより計算できるバンカーの方がズ〜っと易しい』。

私の所へ来れば5分でバンカーショットは得意に成る事請け合い、『そりゃオーバーだっ!』っとお思いの方、私の所へ来て下さい、本当に5分でバンカーショットの名人に成ります、もし嘘でしたらレッスンフィーはいただきません!!但し私はフィリピン在住、日本で今ご覧の方はまず飛行機のご予約から・・・。っと言うのは冗談ですが・・・。

今までバンカーショットの事を書かなかったのには理由が有ります、私のサイトは私の生徒さんの為に開設したのが切っ掛けです、しかし私の生徒さんの中でバンカーショットで悩んでいる人があまり居ないのです、私の言う事が信じられない方は確かに多いと思います、『信じられないね〜!、俺は(私は)バンカーショットさえ上手かったら、タイガーと互角だ!!』っと思っている方も多いと思います。了解しました、貴方(貴女)をタイガーと互角にさせてご覧に入れます。






 バンカーショットはフェアーウェイから打つショットとは全く違い、特別の場合を除き、直接ボールを打つのでは無く、クラブヘッドで砂を爆発(Explosion)させその力を利用してボールを飛ばします、バンカーショットの事をエクスプロージョン・ショットっと言うのもここから来ているのです。

ここで単純な疑問が湧ては来ないでしょうか?昔の昔、大昔、私はその時分、習っていたプロにその疑問をぶつけて見た事が有ります、「ご尊敬している素晴らしい先生様、バンカーではどうして直接ボールを打っちゃいけないんでしょうか?」。

どういう訳だか私は今だかって同じ質問を生徒に聞かれた事が有りません、多分疑問に思わないのか、聞くまでも無く理解しているのかも知れないですが・・・。

その時先生の答えを聞いて、3ヶ月ミッチリ通った私の尊敬する素晴らしい大先生の所へは2度と行かなくなりました、先生の答えはこうでした「昔からそうなんだよ。」こんなのが答えだと思っているプロが昔は沢山いたのです、情けないですネ〜、プロなんて『唯の玉叩き』と言われる所以です。








しかし良く考えてみると、例えば私の生徒全員が正しい答えを言えるでしょうか?の疑問は残ります。正解の答えは何て事は無い、直接打つのが難しいからです、こんな単純明快な答えが言えない人が結構昔のプロは多かった、何たって『俺のショットを盗め!!それが全てだ!!』の職人気質そのものが横行していた時代です、仕方なかったのかも知れません。

横道にそれました。 直接打つショットの方が易しかったら当然そうします、しかし実際にやってみると良く解ります、バンカーの中では殆どの場合ボールは砂に沈んでいます、フェアーウェイに有るボールのように浮いた感じに成っているボールなど奇跡のようなものです、それゆえ直接打つ事が難しい、っと言うより至難の業なのです。  









昔の人の経験からボールの手前にクラブヘッドを入れ、砂の 爆発力でボールを出す、エクスプロージョン・ショットが一番易しいショット、っと言う事が解っていたのです、しかも逆に考えれば直接ボールを打たなくて良い、直接打つ事に躍起に成って練習しても、なかなか上手く行かないゴルフで、直接打たなくて良い、実は直接打つショットよりも数段簡単な事なのです。 っとこれで終わったら楽なのだがそうは行きません。

次はいよいよバンカーショットの実演編です、解説の順序は・・・・。
A アドレスの作り方と、その訳。
B ショットの方法とその訳、
C 色々な状況下のバンカーショット
柔らかい砂、硬い砂、前上がり、前下がり、左足上がり、左足下がり、目玉状態、バンカーの縁近く。

A アドレスの作り方と、その訳。

サンドウェッジには形状が色々有ります、どれが良いかではなく、どの形状が自分に合うかです。
この件に付きましてはここでは割愛させて頂きます、バンカーショットのアドレスは、実はロフトや形状に影響を受け、少しずつ変って来ます、唯これから説明する方法ならばある程度どんなタイプのサンドウェッジでも対応出来る筈です。

まずサンプルの砂の条件を決めなくてはいけません、砂の状況や、ボールの状況によりアドレスは変化するからです、ここでは仮に極ノーマルな状態(柔らか過ぎず、硬くない)の砂で、ボールの状況も普通の状態とします。但し私のショット写真では砂は硬い砂でした。

画像:アドレスの作り方 1
最初にグリップは短く持ち、普通のショットの時と同じにアドレスを取ります、アプローチショットのアドレスはハンドファーストにセットしますが、バンカーショットではハンドファーストにしません、この点に注意しましょう。

画像:アドレスの作り方 2
そのままクラブフェイスを30°〜45°に開きます、これは大体で良いんです、神経質に34°32分等と決める事は有りません、自分の開き方をどの位にするかは決めて置く事が重要ですが、
そしてその開き方が自分のレギュラーオープンフェイスだと覚えてしまう必要は有ります、しかし練習している間に開き方は決まって来るものです。 クラブヘッドが開き、オーップン状態になります、このままでは打てません。

画像:アドレスの作り方 3
リーディングエッジをターゲットと直角に成るように、右足つま先を軸にしてオーップンに構えます。
これでアドレスの完成です。

ではなぜクラブフェイスをオープンにしなければ成らないか?
フェイスを開く意味は2つ有ります、一つはボールを上げ易くする事ですが、もう一つが重要、リーディングエッジから砂に入って行ってしまうと、砂にクラブヘッドが突き刺さってしまい砂を爆発させる事が出来ません、そうならないようにフェイスを開きバンス(図:サンドウェッジの構造を参照して下さい)を使い易いようにするのです、この開き具合の調整により、バンスとリーディングエッジの使い分けをします。


余り開き過ぎると距離が出ないし、足りないとボールが上がらない、グリップは必ずフェイスが開いた形で持ち替えなければ成りません、さもないとフェイスを開いた意味が無くなります、グリップを持ち替えずにただクラブフェイスを開いても実際にはフェイスを開いた事には成りません、当たり前のようですが、これがなかなか出来てない場合が多いのです。

B ショットの方法と、その訳。
クラブヘッドは必ず上から下、横から入ってくると砂を爆発させる力が弱くなると同時にすなの上をクラブが滑ってしまい、ボールを直接打つようにも成ってしまいます。左手にクラブの全重量を感じながら、左手首を使ってクラブヘッドを上に上げる、後ろへ、では無く上へ、です、さあそしてダウンスウィングですが、必ず上から下にクラブヘッドが入るように注意しなければ成りません、頭が上がるとこれは悲惨な状況が待っています、大きくダフルかトップにも成ります、グリーンの近くでのトップボールはOBの危険性が高い、ボールがグリーンに乗るまで頭は上げないと心に硬く誓いを立てる必要があります。


さここからが一寸普通と違う私のティーチングです、
『15センチゾーン』画像を見て頂きたい、クラブフェイスを入れる場所、ボールから後ろに引いた線まで約15Cmも有ります、この間にクラブヘッドが下りてくれば良いのです、
これを成功の『15センチゾーン』と呼びます。

こう考えれば何処へクラブヘッドを入れるかに神経質に成らなくとも良い訳です、3つの写真は、ボール近く、ボールと線の丁度真ん中、線上すれすれにクラブヘッドが入った場合の3種類のショットを撮ったものですが、何れも結果に大差は有りませんでした。

ボールの近くにクラブヘッドが入るとボールにスピンが掛かります、砂の抵抗が少ない分距離も出ます、遠くに入ると砂の抵抗が大きくなる分今度は飛距離は落ちますが、スピンが掛からない分グリーン上では転がる結果に成ります、真ん中はその中間でボールの止まった位置は3種類のショット共殆ど変らない事に成りました。

フォローに掛けての極端なリストターンはしない、っと覚えてください。 ターゲットはボールと、ボールから15Cm後ろの間、何処でも良い事と結果が出ました。 是非試して頂きたい。

C 色々な状況下のバンカーショット。
『柔らかい砂』っと言ってもそんなに特別柔らかい砂等、めったに有りません、もし砂が特別に柔らかく感じた時はいつもより少しクラブフェイスを開いて、よりバンスを利かせて砂にクラブヘッドが潜らないようにショットすれば良いだけで、特別難しいショットでは有りません。

『硬い砂』表面は柔らかく見えても、砂の中が硬かったり、砂が少なく薄かったり、雨が降って砂が締まって硬くなっていたりした場合の打ち方です。

バンカーに足を踏み入れた時に感知しましょう、先程の自分のレギュラーオープンよりも状況により今度はバンスを使わ無い様にクラブフェイスをクローズにして行きます、リーディングエッジから砂の中へ入れて行く為です、勿論足も少しずつオープンが小さく成ります。

殆ど砂の無いベアグラウンドに近い状態の場合は普通のショットのイメージで打つ位で良いですがクリーンにヒットするよりもエクスプロージョンで打った方が易しいと思います。写真のバンカーはかなり砂が薄く下も硬いため思い切ったオープンには出来ない状況でした。

『前上がりのライ』注意点はどうしてもクラブがリーディングエッジから入り易くなり、クラブが深くは入ってしまう、又、左に引っ掛けやすい事にも注意が必要です、レギュラーよりオーップン気味にクラブフェイスは開き目標を右めに取る事を忘れなければ大丈夫です。

『前下がりのライ』 厄介な状況です、足が外でボールはバンカーの中っと言う状況が思い浮かびます、こういう場合の一番注意しなければいけない点はトップが出易い事です、下半身は固めたままで使わず、上半身だけで手打ち気味のショットを心掛け、振りぬく事は考えず、打って終わり位で良いのです。

『左足上がり』肩の線と地面を平行にしてアドレスします、この場合はヘッドを上から下のイメージではバンスが使いづらくクラブヘッドが砂に潜りすぎてしまう、体重移動が重要と成ります。レギュラーよりオープンにする事を忘れず、ヘッドは出来るだけフォローが取る形に収めます、フォローが取れないと自分の思った距離が出ません。




『左足下がり』アドレスでは肩の線と地面とを平行にする、っと言う事は左肩が下がるアドレスに成るわけですが、こうなると体重まで左に行き易く、インパクトで左へのスウェーが出易く成ります、まずこれに気をつけましょう、トップからダウンスウィングに掛けての体重移動のし過ぎには注意!!次に気を付ける点のはフォロー、上に抜くのではなく傾斜に沿った下へ長いフォローを心掛け、上から下を強調しする事を忘れない様にしましょう。

『目玉状態』 実はそんなに難しくないショットです、練習すれば全く怖く無く成ります、守る事は3つ、アドレスは通常バンカーショットの形で良いですが、クラブフェイスはオーップンにしない、バンスを利かすとヘッドが砂に潜ってくれません、しかし被せ過ぎもいけません、ボールが上がらなく成ります、フェアーウェイと同じ構えで良いですが、ハンドファーストにはしません、ボールは真ん中よりボール2つ位左目に置くのが良いでしょう、真上から真下の感覚で通常の倍以上の強さのショット、フォローはしっかり取りましょう。

『バンカーの縁、バックスウィングが取り辛いショット』 手首を使って真上から真下へスウィングする事が一番大事です、しかも殆どの場合左足下がりにボールは有り、ボールは上がり辛い状況にあります、フォローは殆ど取り辛いショットですが、がヘッドを落としただけではボールの距離も出ないしボールも上がりません、その為難しいショットの代表となっています。写真では約30yの距離を打ったものです、バンカーの土手はかなり高く、難しい状況のショットです。

注意点:バンカーに被っている草はバンカーでは有りません、、アドレスで草に触れてもペナルティーは付きません!!、 トップからダウンスウィング、ショットまで左への体重移動が大き過ぎると、結果はトップボールと成り易くなります。

その他、高い土手を越える打ち方、大きなバンカーからの脱出、フェアーウエーバンカーの打ち方等きりが無く様々な状況が有ります、全てを解説するにはかなりのページと時間が必要です、今後も少しずつ書き足していこうと考えております。