ボールを打つのはスィングでそのスウィングをするのが人間なのです、役割分担
を忘れて自分でボールを打ちに行っても決していい結果は出ないと言う事です。

どうでしょうか、納得頂けましたでしょうか?
『自分に合った正しいスウィング』を造りそのスウィングがボールを打つことが。

記2007年1月
Villiamor GCC アプローチ練習場
多くのアマチュアプレイヤーはボールを打つ為のクラブコントロールは自分の両手でするものだと間違った考え方でスウィングしていますが、クラブヘッドがどの位のスピードで走っているか考えて見ましょう。

例えばタイガーウッズクラスのドライバーのヘッドスピードは60m/秒以上出ます、これを時速に直しますと216Kmです、クラブヘッドはトップからインパクトまで約3m走ります、そうするとトップからインパクトまでの時間は0.05秒となります(トップの位置からこの速度でヘッドが走る訳ではないので実際にはもう少し掛かりますが)。

0.05秒の時間の中で時速200Kmを越えるクラブヘッドで、しかもたった3m動く間に、タイガーウッズと言えどもヘッドコントロールなど出来るはずが有りませんし勿論コントロールなどしているのでは無く、もしコントロールが出来たとしたらミスショットは皆無となるでしょう、そんな事は有り得ませんしタイガーと言えどもミスショットは沢山出ます。
彼も又、自分のスウィングをしているだけなのです。

普通のアマチュアのヘッドスピードは40/秒位ですが、それでもクラブヘッドのスピードは時速144Kmでトップからインパクトまで0.075秒で到達してしまいます。

結論を言いますとゴルフスウィングとは人間業では到底クラブヘッドをコントロール出来る世界では無い、と言う事です。
Kinsyu tyuu no hito!!
Watasi ni sawara naide!!
正しいゴルフスウィングって???
『正しいスウィング』って何だしょう?
私はゴルフスウィングに『これが正しいスウィングだ』等と言うものは
無いと感じています、それは当然と言えば当然の事です。

なぜならば体力、筋力、体格、体の特徴、長所、欠点、器用、不器用、
等々、全く同じ条件の人を見付ける事は殆ど不可能と言えっても過言
では無いからです。

この事から例えばAさんには合ったスウィングでもBさんには、間違った
スウィングに成る事も有り得ます、故に単に『正しいスウィング』
ではなく『その人にとって正しいスウィング』と言うべきだと考えます。

言い換えれば『その人に合ったスウィング』とも言えましょう。
私の考える『その人にとって正しいスウィング』にも異論を唱える他の
指導者もいるかも知れません。

私とて他のプロがティーチングしているのを見て「それは違うんじゃな
いか・・」と思う事もしばしばです、生徒も様々ならば、指導者も様々です、
指導者によりティーチングの技法も又10人10色なのです。
私がスウィングを考えるに当たり、『普遍の基本』と言うものが有る
と感じています。ゴルフスウィングの『普遍の基本』とはなんでしょう?

それは『自分のスウィングを造り、そのスウィングに合わせてボールを
セッティングする』これがゴルフスウィングの基本中の基本です。

詳しく言えば、自分のスウィングをした時に下りてくるクラブヘッドが
一番良い状態でボールにインパクトする位置に自分のアドレスを
セッティングする事で、ゴルフスウィングとは決して自分からボールは
打ちに行くものでは有りません。
『自分に合った正しいスウィング』を身に着けるには当然の如く
正しい練習方法で練習する事が不可欠です。

闇雲にボールを打っていても『自分に合った正しいスウィング』を
身に着ける事は至難の業で殆どの人は、『自分に合った正しい
スウィング』を身に着ける前に『出鱈目なスウィング』が身に付い
てしまい、それに気が付いて今度こそ『自分に合った正しいスウ
ィング』に改造しようと思った時に、古い『自己流スウィングが』
邪魔をしてなかなか改造がスムーズにいかず苦労しております。