石川遼くんのスウィング

このスウィングを見る限りですが、
アドレスでスタンスを広く取っている意味は、身体が柔らかく、筋肉がまだ発達していないためにインパクトで腰が逃げて(回って)しまうのを防せごうとするためですが、これは彼のスウィングを悪くしている原因の一つでも有り、弊害にも成っています。

スタンスが広すぎると、身体の開きは押さえる効果は有るんですが、彼の場合は体重移動が出来辛く、その為右足体重のままインパクトに入り、全体的にも詰まった感じに成っています、これでは全体重がボールに乗り移って行きません。

フォローの写真を見るとよく解るのですが、タイガーはまだ腰は30度位の開きに比べ石川遼君の腰は完全に開いてしまっています、頭が横に倒れているのは右肩の頑張り不足で頭を押してしまった結果です、これは背筋が発達してくれば直るはずです。そしてとうとう体重が左に乗り切れないままフィニッシュまで行っています、タイガーのフィニッシュと比べて見て下さい、石川遼君は右足体重のフィニッシュに成ってしまっているのが判ります、腰が左にスライドできず回ってしまった結果です。

タイガーのインパクト時の左サイドの壁は完璧なほどですが、彼の場合はまだ未熟感は有りますね、背筋の未発達と左膝の流れが目立ちます、私が彼にアドバイスをするとすれば、今の段階ですぐ矯正できる右足の使い方です、これだけ右膝が中に入って来ては腰の開きが抑えられません、タイガーのフォローの写真を見て解るとおり、右膝は腰の回転を制御する為に頑張る働きをするのが理想です、石川遼君がなぜ右膝を送らなければ成らないかは、やはりスタンスが広過ぎる為にスムーズな体重移動が出来ない事も原因の一つです。

スタンスの幅はフィニッシュで左足に体重が移る事を条件として広げるべきです。
このスウィングはドライバ・ーショットです、しかしショート・アイアンはなかなかのものが有りました。
まだ15歳ですよ!!メチャメチャ凄い石川遼君です!!今後大いに期待できる久々の若者登場ですね、私も注目していきます、マスターズでは良い思い出を作ってくる事でしょう、応援したくなりますね!!。