我が親愛なる生徒達

Bさんが簡単に80を切った訳
スウィングの矯正
ボールが上がらない
彼はその時は400RFを買って帰って行ったが直ぐ次の日TELが来てティー
チングを受けたいと行ってきた。
最初に右膝の流れを止めた、所謂右サイドの壁を作ったのである。

次にクラブが寝て入ら無く成る様にテイクバックからトップでの
手首の動きを矯正した、ダウンスウィングからインパクトまで右手首が早
く伸びない様にグリップエンドを上から下に引き下ろす動きに直した、
これによりダウンスウィングでインパクトに向かってクラブが立って入って
来る、その後フォローの抜いて行く方向も直した。

それだけでボールはうその様に上がり始めた、1時間のティーチングを終
え彼は初めて自分の欠点が解った事にとても感謝していた。
その後10日程して来たBさんはとうとう80を切ったと言う、私は良かった
ですねと心から彼を称えた。

でも私がティーチングをしたのは1日だけそれもボールを上げるトレーニング
をしたのにどうしてBさんは急に良くなったのであろう。
Bさんはその後ティーチングに来る時間がない分会社の横の空き地で暇さえ
有ればボールを打っていたそうである、(フィリピンでは市内を一寸外れると
そんな空き地が至る所に有ります)

会社の人に頼んでビデオを撮り、毎日夜は素振りをしてスウィングの改造に
取り組み、そのせいも有ってアイアンが物凄く良く成った、ボールが上がりだ
してグリーンを捉える確率が極端に良くなったと言う、相変わらずショート
ゲームに不安は有るがゴルフがとても楽しく成ったとも言った。

その後はBさんも何とか時間を作ってはティーチングに通って来る様に成り今
では少しハードだったアイアンのシャフトを私の提案で交換して楽に振り抜い
ている、元々ボールを捕まえるのは上手な方でしたから、これからもっと良くな
る事でしょう。

ティーチングを受けても自分のスウィングに成るまでやはり其れ成りの努力が
必要である、多くの方はティーチングを受ければ直ぐに上手くなると思っている
様だが、人間の体はそれ程順応性に富んではい無い様である。
しかし本人の努力しだいでは上達の速度は著しく上がる事は間違い無い。 

記 2007年1月
変則打法のBさんが私に所へ初めて来たのは今年(06年)の3月も
半ばを過ぎた頃だった。
「最近ドライバーでボールが上がらなく成ったのでロフトを少し大きく
したい」、との事で私のショップへドライバーを探しに来た。

当時使っているドライバーはT社の580、ロフト9.5度FLEX―Sだと
言う、取り合えずH社の400RFロフト10.0FREX―Sを試打してもらった。
Bさんが試打をする、彼の言う様にロフト通りの高さが出てい無い、
それでも彼は上がっている方だと言う、彼のスウィングを見てボール
の上がらない理由が解った。

その頃のBさんは100こそ叩かないが80後半から90台前半の中を
上下していて、80をほとんど切れなく成っていた、しかし以前は80
をきって回る事が多かったと言う。最近は飛距離も落ちたしショート
ゲームも良くない、年のせいだと52歳のBさんは言った。

私は頼まれなければ決して人に教える事はし無い、教わる事を極端
に嫌う人も居るし、その場で簡単に直るスウィングなど無く、その場
凌ぎで上がらなかったボールを上げる様に打たせる事位は何でも無
いがそんな付け焼刃的な事でその時だけ直っても明日には忘れる、
直すべきはきちんと直すべきと思う。

ティーチングとはする方も受ける方もある程度覚悟を決めて腰の据わ
ったレッスンをするべきと考える。
私はBさんにクラブを変えるよりまずスウィングのチェックをした方が良
いと提案した、例え変えたクラブが一時的にボールを上げてくれたとし
ても、必ず又上がら無く成るし今現在もクラブを変えて打ってもクラブの
持つロフト通りの球筋では無いとも言った。

Bさんのゴルフ暦はもう30年に近い、今までティーチングを受けた事は
無い訳では無いが、ワンポイントレッスンの域を出なかったと言うBさん
はそれでも一時はクラチャンを狙おうと思った程でゴルフスウィングには
自信を持っていた、と言ってもBさんの話からは根拠のある自信では無
い様であった。

彼は「どうしてボールが上がらないのだろう?」と聞いて来たので私は
「幾つか原因はあるが一番の欠点は体がスウェーしてクラブヘッドが横
から入って来ている事だ」と言った。

(※ その時のBさんの症状は、スウェーするのと同時にボールを上げ
ようとしてクラブヘッドが下から上へすくい打ちの動きをしていた為ヘッ
ドが横から入って来ていた、そのままインパクトを向かえるとボールには
トップスピンがかけられる為上がらなくなる、ボールはクラブフェースの下
の部分でヒットする事も多くなりトップ気味のボールが多く出る)。