引越しが終わった・・・。![]() 9月21日に引越しが全て完了した、20日の予定だったが大家の都合で1日延びた。 しかし俺の荷物、もう一度感心するが良く溜め込んだものだ!!多分半分は捨られたとしても気が付かないだろう、出てくるもの全て思い出すものばかりで、見なければ忘れたままに成っているはずだが、 時々ヒョンな事で思い出して、すぐ使いもしないのに探し回る時が有る、周りの者に取っては迷惑先番な事であろうが、兎に角探し出さない事には気持ちが悪くて仕様が無い、 と言っても自分で探す分けではない、何たって今すぐ使う訳でも何でもない、出て来たらそれで事は終わりである、しかし出て来なかったら出て来るまで終わらない、夜中でも何でも探させる、困った性分である。 しかし探している当人たちはきっとどうしても今必要な物なんだろうと健気(けなげ)にも汗だくに成って探している、俺は、っとくれば、たまに書き物に疲れると探している奴らの所へ陣中見舞いに行く、と言ってもただ『おおい!あったか〜!!』っと一声掛けるだけである。 ![]() 今彼らは俺のただの気紛れと我侭で探させられている最中である、見つかったのであれば探していない、それを『有ったか〜?』など聞く方がおかしな話で有るが、他に言葉の掛けようが無い、 時々探させているのを忘れて『おおい!何やってんだ〜?』これは失礼で有ると同時に、皆を怒らせる、そんな時は『まだ探しているのか?もうとっくにあったと思ったのに、ぐずぐずするな!!』とか何とか言って誤魔化す。 とうとう出て来ない時も有る、済まなそうに彼らは詫びる、俺はさも偉そうに『管理が悪いから必要な時に無いんだ、もう1度良く探してみろ!!』等とそれっぽい事を言う、 そして後で『あれは俺が人にあげちゃったんだっ。』っと言う事を思い出しても知らん顔して、『この次からは気を付けろよ!』っと優しく言う。 しかし本当に必要な時も有る、そんな時は俺も一緒に探す、頭の中では『誰かにあげたかな?、それとも捨てちゃったかな?』っとその事ばかりに思いを巡らす、 そして自分でしまった所を思い出した時には、鬼の首でも取った様に皆に自慢する、『俺が探さないと見付らないから困ったものだ 、頼りにならない奴らばかりでコレマタ困ったものだ!』いつだったか、そんな事を言っていたら、俺がずっと前に仕舞ったのを見ていた奴がいて、『そこに仕舞ったんですか?私が仕舞いましょうか?って声掛けた時に、自分で仕舞うから良いって言ってましたよネエ?ネエたらネエたらネエ?』っと突っ込まれた事が有る、しかも1回ではなく半分位はそんな事だ、そんな時の為にチャンと言葉を用意して有る、『言って置くがナァ、これは皆を試したんだ、俺が仕舞った事を忘れて無いかどうか、チャンと覚えているかどうかをだ!、なかなか思い出してくれネエから、面倒臭く成って自分で出した、って訳だ、もっと早く俺が仕舞った事を思い出せ!これからはナ!!。今日はまァいいや!』 これで納得させる、『嫌なら飯抜きだ!!』、こいつが俺の奥の手だ。 引越し用に俺の運転手が用意したトラックが来た、表に出て見てビックリした、『おいっ!俺の運転手!これで引っ越しやるつもりか?』、なんと積載重量制限500Kの小型トラック、箱が付いているから余計積めない、 『おいっ!俺の運転手!お前自分の荷物だけ引っ越すつもりか?俺の荷物はどうすんだよっ!!』『そんな事ないですよぉ、これで全部運ぶんですよぉ、何回も往復してですよぉ。』 ![]() 『そうじゃあネエだろう、何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、だろう?何日掛かると思ってんだヨ?、こんなチッチャなトラックなんかで!!』『急には他に見付らなかったもんで・・・』『何で急に探すんだよぉ、引越しは10日前から決まってんだろう?違うか?』『でもトラック探したのは昨日ですから・・・』『だからぁっ、何で、昨日なの?』『何も言われなかったもんで・・・』『じゃあ、昨日俺が言ったのか?』『言わなかったから、気を利かせて・・・』 『ああソッ、そいつあ、ありがとよっ、涙が出るほど嬉しいよ!!』『いえ、そんなに大した事でも有りません、トラックの手配位!!』『もう勝手にしろっ!!、10回でも20回でも30回でも勝手に運びやがれ!!』『は〜い、分かりましたあ。』 そうして引越しは3日掛かった。途中で奴も気が付いた、これだと一年掛かる事を、そしてもう1台車を用意した、今度はなんとジープニーだ、今度は俺も何も言わなかった、アンニャロウが又気を利かしてくれたんだろうから、 でも引越しが終わったら、俺の気の利く運転手にコンコンと言って聞かせなくちゃっ!と心に決めた、『これから、もう一生、ズーット、絶対に気を利かさなくていいからナ!!それとついでに聞いて置こう、のれんに腕押し、ぬかに釘、カエルのツラにションベンって知ってっか?』 ![]() やっと荷物も全部運び終わった、表に出てつくづく家を観る、未練はコレッポッチも無いが、1年間住み通しただ家だ、感慨無量である、 さてと後は水道と、電気のメータを控えて新しくて古い家へ行くだけだ、っと水道メーターの数字を書いていると、横から『大家が来てから一緒にチェックした方が良いんじゃないですか?』っと言う奴がいる、 『成る程、それもそうだ、気の利いた事を言う奴もいるもんだ』っと思い、『いい事言うねぇ、たまにゃぁ』って言うと、『いや〜、昔ですがね、水道メーターのチェックマンやっていたもんで』っと言う、聞いて見ると、 仕事はテリトリー内の水道メーターを月一回各家に行き、メーターを控え水道の本社に連絡する、その使用合計量が多いと、歩合で給料が沢山もらえる、 っと言った仕事、『仕事の規定ではね、メーターをチェックする時はその家の人立会いなんです』『な〜るほど、それでの話か、良く解った、それじゃあ、いつも家の人立会いでメーターチェックしてたのか?』『そんな事する訳ないじゃないですか、それじゃあズルが見付つかっちゃう』『なんでぇ、そのズルってのは?』 ![]() 『使用量が多ければ給料も多い、メーター1で10ペソ、一軒で10ペソなら一日50軒で500ペソ、これがチョロマカせるって仕組み、大家の居ない時にメーター記録すると、だからサァ、チョロマカしたと思われるのもシャクじゃあないですか』 『この家の大家がそう思うのか?俺が10ペソチョロマカしたって?』『そりゃあそうでしょう、誰だって金は欲しいですから』『するてぇと、ここの大家は俺とお前エはオンナジで、俺が10ペソをチョロマカス、っと思う、っと言う事か?』 『違いますか?』『それでさっき、大家と一緒にメーター見た方が良い、っと言ったのか?』『間違ってますか?』『なるほど、俺もオメーとオンナジで10ペソ欲しいよ!人間皆平等だからな!頭を除いて!おい!!野郎共、引き上げだ!!』 でもメーターの話しゃ、チョット合わネェな?次の検針の時キャどうすんだ????。 まあ、イッカ!!深く考エるのよそう、ここァフィリピンだ!。 やっと新しい家に来た、これからが又大変だ、先が思いやられる〜。 新しい引越し先に着いた、荷物でイッパイである、殆どがガレージに置かれている、 『何で上に運ばないんだ?箱に何処に有ったか書いてないのか?』『書いてあります、全部!!』『じゃあ、何で運ばないんだ』 ![]() 『運べ、って言われて無いですから、どうし様かと思っていたんです』『あのなっ、何の為に書いたんだ?、考えてみろ』『それは何処に有ったか、判らなくならないためでしょう?』『間違ってはいねエが、何処へ運ぶかとも同じ意味だ、日本のことわざに、1を聞いたら10を知れ、ってのが有るがフィリピンにはないのか?』 『有ります!一回聞いたら10回反復しろ、そうすれば覚える、ってのが』『するってエと、お前ら10回反復しないと覚え・・・・・、んん??違った、10回反復すれば覚えられるのか?。チョット待て!そんな事話してるんじゃない、もう良いから書いて有る所へ荷物を持って行け!!』 『そうすると、又、元の家に持って行くんですか?』『おめぇ、!!オチョクッテんのか?』そんな事を言いながら荷物を片付け始めた頃にはもう夜。 『キッチンって書いて有るのはキッチンに運べ、倉庫と書いて有るのはさっき言った倉庫へ運べ!間違えるな!!』『ダイニングって書いて有るのは何処に運びますか?』『そんなもん、キッチンと同じだろうが、良く考えろ!』『お〜い、コンピューターはキッチンだ!!』 『チョット待て!俺の言い間違いだ、コンピューターや部品は俺の新しい部屋だ、なっ、解るだろう?コンピューターは食えネエからキッチンに運ぶな!!』今これを読んでいる人は唯の話だろうと思っているだろうが、唯の作り話ならばどれだけ私が幸せかを想像出来ないだろうが、それほどフィリピンは本当に面白い。 『おい!誰だ!オーブンを俺の部屋へ運んだ奴は!』『だって、オーブンは機械ですから・・・』『オーブンはキッチンだ、よく考えて見ろ、オーブンは食い物だろう?』『オーブンは食い物ですか?』 『違うよ!食い物を作る機械だろう!って話だ!!テメー!俺をナメテンのか?。もう今日は終わりだ!明日にしよう、明日に、飯だ!飯だ!』 片付けるのは良い、何でも箱に詰めちゃえば終わる、しかし家にセットするのはそうは行かない、こればっかりは俺が陣頭指揮を取らないと収まらない。 『誰だ!テレビを階段の途中に置いた奴は!』『だって、終わりだ、飯だって・・・』『お前ナァ、良く考えろ、階段でテレビ見る奴がいるか?最後まで運んだらどうだ?』『でも、あいつの家じゃ階段にテレビ置いて観てる』『お前は飯抜きだッ!!』 彼らは冗談で言ってるのではないからこまる。 『おい!犬に餌やったのかあ?』『ご飯が余らなかったから、あげていないです』『じゃあ、どうすんだよう?』『明日は余ると思いますから・・・』『そういう問題じゃないだろう?可哀想にっ』『でもぉぉ、俺らも似た様なもんですからぁぁ、無けりゃ明日まで我慢しますしぃぃ。』『あのなっ、俺ん家はお前ん家と違うの、解る?飯は有るんだよ!炊けば!良いから飯炊けっ!仕方ネエだろ、喰わせるもんが無いんだから』『フィリピンじゃあ、炊き立ての飯を犬に食わせる何てシキタリは無いんですが・・・』『うッせぇ!!シキタリもクソもあるケィ!!ってやんでぇベラボウメ!こっつら江戸っ子でぃ!ニッポンの生まれよ!!』 ![]() ![]() ![]() ![]() |